ACTH投与ラットにみられた<I>Corynebacterium kutscheri</I>による潰瘍性大腸炎の病理学的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Pathological Studies on Corynebacterial Ulcerative Entero-Colitis in Rats Treated with ACTH
  • ACTH投与ラットにみられたCorynebacterium kutscheriによる潰瘍性大腸炎の病理学的研究
  • ACTH トウヨ ラット ニ ミラレタ Corynebacterium kut

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説明

AおよびB繁殖場から購入した6週令のSD系雄性ラットに日量4mg/kgのACTHを皮下に長期間投与した結果, 肝, 腎, 肺, 心における壊死性化膿性病巣とともに, 腸管に潰瘍性病巣が発生した。潰瘍性病巣の発生率はA繁殖場産ラットでは6.3%, B繁殖場産ラットでは56%であった。潰瘍性病巣は主として盲腸に認められたが, 一部の症例では回腸未端部あるいは結腸起始部にも観察された。組織学的には多数の菌塊と核片を含む壊死巣であった。細菌学的検索により, Corynebacterium kutscheriが分離され, さらに分離菌の静脈内あるいは腹腔内接種 (ACTH併用) により, 盲腸に誘発病像と同様の潰瘍性病巣が発生した。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 24 (4), 151-155_4, 1975

    公益社団法人 日本実験動物学会

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