-
- 辻 繁勝
- 和歌山県立医科大学生理学教室
-
- マックパイク A.D.
- ジャクソン研究所
-
- 大河内 英作
- 和歌山県立医科大学生理学教室
-
- マイヤー H.
- ジャクソン研究所
書誌事項
- タイトル別名
-
- Genetic Relationship of Two Mutant Genes Which Producing Three Different Syndromes in the Mouse
- フタツ ノ コトナル ショウジョウ オ ハツゲンスル シンケイケイ イジョウ
この論文をさがす
説明
la遺子が第XVIII連鎖群に属していることを見出した [15] 。さらにEs-1遺伝子と密接して存在する事が知られているtg遺伝子 [14] とla遺伝子が複対立遺伝子の関係にあることが確あられた。<BR>両遺伝子の二重異型接合体 (la/tg) はleanerマウス (la/la) とtotteringマウス (tg/tg) の中間的な症状を示すが後者により強く類似している。症状の発現はleanerとほぼ同じく, 生後約2週間でtotteringより早い。また組織学的所見も外見症状とほぼ平行していた。すなわちleanerでは顆粒層での細胞数の著しい減少, プルキンエ細胞の欠失, 膜の破損に伴う原形質の流出という強い小脳欠陥が見られるが, totteringとla/tgマウスでは細胞数の減少と萎縮及び細胞内膜構造物の空胞化という特徴が認められる。一方totteringではこの症状がゆるやかに長期間にわたって発現するので, 生後4ケ月でも顆粒層に2タイプの細胞が存在する。<BR>一方la/tgマウスではleanerとほぼ同じ生後2週間で症状発現が見られるが, その進行程度はleanerよりも遅い。以上の組織学的観察からもla遺伝子とtg遺伝子が対立関係にあることが強く支持された。
収録刊行物
-
- 実験動物
-
実験動物 24 (3), 111-118, 1975
公益社団法人 日本実験動物学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205502053504
-
- NII論文ID
- 130006941127
- 130005001480
-
- NII書誌ID
- AN00104954
-
- ISSN
- 18844170
- 00075124
-
- NDL書誌ID
- 1610660
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可