Tyzzer菌芽胞の熱および各種消毒薬による不活化の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Inactivation of <I>Bacillus piliformis</I> Spores by Heat and Certain Chemical Disinfectants
  • Tyzzer菌芽胞の熱および各種消毒薬による不活化の検討〔英文〕
  • Tyzzerキン ガホウ ノ ネツ オヨビ カクシュ ショウ ドクヤク ニ ヨ

この論文をさがす

抄録

Tyzzer菌 (Bacillus piliformis) 芽胞の熱と消毒薬による不活化を検討した。Tyzzer菌感染ラット肝臓より106~107/mlのTyzzer菌芽胞浮遊液を得, これに各種処理を加えた。この芽胞数はプレドニソロンによる誘発処置されたラットにおける50%肝病変発現量の約104倍量に相当した。芽胞不活化の確認は処理芽胞液0.5mlをラットに経口投与, プレドニソロン処理した1週後の肝病変の有無で行った。<BR>80℃, 15分の熱処理で一部芽胞の不活化が認められたが, 60℃, 30分では芽胞は不活化されなかった。0.4%過酢酸, 0.015%次亜塩素酸, 1%ヨードホール, 5%石炭酸, アルサイドTMと0.37%ホルムアルデヒド液 (1%ホルマリン) では不活化されたが, 0.037%ホルムアルデヒド液, 70%エタノール, 0.3%塩化ベンゼトニウム, 3%クレゾール石鹸液と4%クロールヘキシジンジグルコネートでは不活化されなかった。以上の事実はTyzzer菌芽胞の熱と消毒薬に対する抵抗性が他の細菌芽胞にくらべて特別高くないことを示している。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 36 (3), 239-244, 1987

    公益社団法人 日本実験動物学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ