無菌豚の飼育に関する研究

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書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Rearing of Germfree Pigs
  • II.飼育成績について
  • II. Rearing of Germfree Pigs in Isolators

説明

わたくしどもは, さきに無菌豚の作出をこころみ, 4~5週間の飼育に適する飼育装置について報告した。今回は, その飼育装置を使用して, ブタの無菌飼育実験を行なった。<BR>姙娠豚3頭に由来する子豚, 合計10頭について無菌飼育を行なった。このうち, 2頭は飼育3日目にEscheyi-chiccoliおよびStreptococcusの汚染をうけた。この汚染源としては, 飼育装置の破損が推定された0また, 他の2頭は原因不明で飼育途中に死亡した。残りの6頭は, 1~5週間にわたり無菌状態で飼育することができた (Table2) 。<BR>無菌豚の体重増加は, 5週令において平均4.6kgで, 同腹SPF豚の4.5kgに比較して, ほとんど差を認めることができなかった (Table3) 。<BR>無菌飼育中の子豚には, 下痢などの異常は認められず, 臨床的に健康状態を保ちえた。無菌人工乳の組成は, 牛乳および全卵を主体とし, これにビタミン, ミネラル, その他を加えたものである。飼料の滅菌は, 加圧蒸気滅菌法によった (Table1) 。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 16 (3), 93-98, 1967

    公益社団法人 日本実験動物学会

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