コウシュンシバ(Zoysia matrella Merr.)

書誌事項

タイトル別名
  • 緑化植物解説 コウシュンシバ(Zoysia matrella Merr.)
  • リョッカ ショクブツ カイセツ コウシュンシバ(Zoysia matrella Merr.)

この論文をさがす

説明

標準和名の「シバ」は一般的には「ノシバ」とよばれ、「コウシュンシバ」は「コウライシバ」と称されている。コウシュンシバは九州南東の沿岸部から、東南アジア・インド洋周辺地域・オセアニアなどの沿岸部に自然分布している。芝生には擦り切れに強いこと、低く刈っても緻密さを失わないことが要求される。シバは植物体の上部が失われても下部の節から新しい茎を伸ばすことが出来る。シバはほふく茎で広がるので、踏み付けなどで一部が枯死しても速やかに被覆が回復する。葉は長くその中を平行に緻密で強靭な維菅束通っており、摂食で葉の上部が失われても残った部分で光合成を続けることができる。葉の表面や内部にガラス質の珪酸を蓄積し、擦り切れに強い機能を持っている。シバの生産地での高齢化に伴い、芝生生産や施工にも機械化が求められおり、芝苗を機械的に直接植えつける工法が開発され、ゴルフ場やサッカー場の造成に使われている。

収録刊行物

  • 草と緑

    草と緑 6 (0), 19-22, 2014

    特定非営利活動法人 緑地雑草科学研究所

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ