ビーグルの血液所見に及ぼす反復採血の影響

阿久沢 正夫, 増田 裕, 鈴木 善雄

doi:10.1538/expanim1978.29.2_143

ビーグルの血液所見に及ぼす反復採血の影響

DOI Web Site Web Site

阿久沢正夫

三共株式会社安全性試験センター
増田裕

三共株式会社安全性試験センター
鈴木善雄

三共株式会社安全性試験センター

書誌事項

タイトル別名

Effect of Repeated Blood Collection on Hematological Values of Beagle Dogs
ビーグルノケツエキショケンニオヨボスハンプクサイケツノエイキ

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説明

2群のイヌ (ビーグル種) から, 1回20mlの割合で, 週1回および週3回ずつ採血したときの血液所見の変化を, 5週間にわたって観察した。その結果, 週1回採血した群でも, 5週後にはヘモグロビン, ヘマトクリット, MCV (平均赤血球容積) , MCHC (平均赤血球血色素濃度) の有意な減少 (p<0.05) が認められた。週3回採血群では, 以上の項目の他に, さらに赤血球, MCH (平均赤血球血色素量) も有意に減少した。このことから, イヌを用いた実験において, 検査による貧血を防ぐためには, 採血はできるだけ少量とし, また間隔は長くするように, 実験計画をたてる必要のあることが示唆された。