日本白色種ウサギのCoccidiumフリーコロニーの作出とその繁殖成績

笠井 一弘, 宮本 政樹, 坂口 孝

doi:10.1538/expanim1978.28.4_491

日本白色種ウサギのCoccidiumフリーコロニーの作出とその繁殖成績

DOI Web Site Web Site

笠井一弘

ヘキストジャパン株式会社総合開発研究所
宮本政樹

ヘキストジャパン株式会社総合開発研究所
坂口孝

ヘキストジャパン株式会社総合開発研究所

書誌事項

タイトル別名

Establishment of a Colony of Japanese White Rabbits Free from Coccidia and Their Breeding Performance
ニホンハクショクシュウサギノ Coccidium フリーコロニーノ

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説明

Coccidiumに罹患した親から生まれた仔を生後25日令で離乳し, 隔離することによって, Coccidiumフリーウサギのコロニーを作出することに成功した。このコロニーは衛生的な飼育管理のもとで, 5年間にわたりCoccidium, Bordetella, Pasteurellaならびに耳介センダニの汚染を受けずに維持された。その結果, 離乳後幼若仔の下痢, 死亡はほとんど見られなくなった。一方, このコロニーでは新生仔の食殺や親に踏まれる圧迫死が多かったが, 産室床面積の拡大 (1, 600から3, 100cm²) , スノコの金網化, 滅菌乾草の使用などによって, これらの障害はかなり改善された。