書誌事項
- タイトル別名
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- Food choice motives in male workers: A study using the laddering method
- ラダリングホウ オ モチイタ シュウロウ ダンセイ ノ ショクモツ センタクドウキ ノ カイメイ
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説明
目的 食行動の変容につながる新たな教育方法を探るため,本研究ではラダリング法を用い,食物選択行動とその価値意識との関連を明らかにする。<br/>方法 はじめに,食物選択において重要と思う理由を階層的に捉えることができる,ラダリング法を用いたインタビューを実施した。対象は,企業等に就労の男性31人とした。次に,同じく企業等に就労の男性141人に,インタビュー調査の結果を基に作成した食物選択に関する自記式調査を実施した。併せて,年代,体重,身長,保健指導案内の有無についての項目も加え,回答が完全であった122人(有効回答率86.5%)を分析対象とした。インタビュー調査の結果は文字化し,食物選択の際に重要と考える要素を抽出し階層別に構造化した。食物選択と価値意識との関連については,テキストマイニングを用いて調査結果からキーワードを抽出し,次に各対象者が重視する理由の該当の有無を 2 値で示しコレスポンデンス分析を行った。さらに,年代の違いによる食物選択と価値意識の関連について共分散構造分析を行った。<br/>結果 インタビュー調査では,食物選択において重視する理由は,「味・嗜好」,「健康観」,「仕事への責任感」,「入手の容易さ」,「経済性」の 5 つに分類された。自記式調査では,40歳未満・40歳以上のどちらの年代においても,「時間がかからない」,「価格」,「健康・体に良い」・「栄養バランス」,「嗜好」・「お腹が満たされる」・「味」を重視する 4 つのグループに類型化された。<br/>結論 インタビュー調査結果に基づき作成した調査票を用いて,就労男性の食物選択行動に影響を及ぼす価値意識を明らかにし,また 4 つの行動パターンに類型化されることが示唆された。表層的ではないニーズや価値意識の発見は,健康に対する知識から行動意図へのアプローチの一助となると考えられる。
収録刊行物
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- 日本公衆衛生雑誌
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日本公衆衛生雑誌 61 (5), 233-240, 2014
日本公衆衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205504622464
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- NII論文ID
- 130004626377
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- NII書誌ID
- AN00189323
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BC2cjmvFartg%3D%3D
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- ISSN
- 21878986
- 05461766
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- NDL書誌ID
- 025469253
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- PubMed
- 24870148
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可