書誌事項
- タイトル別名
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- Chemical Components of Matcha and Powdered Green Tea
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説明
茶道用の抹茶以外に,「抹茶」と表示された粉末状の茶が食品産業や料理用に流通しており,本報ではこれらを業務用抹茶と記載する。さらには,抹茶とは表示されていない粉末緑茶も市販されている。しかしながら,これら粉末状の茶については品質に関する情報が乏しい。<br> そこで,本研究においては,これらの粉末状の緑茶について化学成分を比較した。まず,抹茶原料であるてん茶について,品質の異なるものを10 種類収集し化学分析した。分析結果に基づき,市販の抹茶や粉末緑茶のテアニン,クロロフィルa(Chl-a)の含量,エピガロカテキンガレート/エピガロカテキン(EGCG/EGC)の重量比について比較した。茶道用抹茶のテアニン含量およびEGCG/EGC比は,それぞれ乾物100 g当たり1.8 gおよび3.2以上であった。業務用抹茶と粉末緑茶の大部分ではより低い値を示した。しかしながら,これらのパラメータだけでは加工用抹茶と粉末緑茶の判別はできなかった。茶道用抹茶のChl-a含量は250 mg/100 g乾物重以上であった。玉露粉以外の粉末緑茶試料では,茶道用や業務用の抹茶よりもChl-a含量が低かった。
収録刊行物
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- 日本調理科学会誌
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日本調理科学会誌 50 (5), 182-188, 2017
一般社団法人 日本調理科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205504651136
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- NII論文ID
- 130006178051
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- NII書誌ID
- AN10471022
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- ISSN
- 21865787
- 13411535
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- NDL書誌ID
- 028571754
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可