目視検査作業における検査対象面と把持位置が上肢負担に与える影響

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タイトル別名
  • Effect of Inspection Side and Grasp Position on Upper Limb Load during Visual Inspection
  • モクシ ケンサ サギョウ ニ オケル ケンサ タイショウメン ト ハジ イチ ガ ジョウシ フタン ニ アタエル エイキョウ

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抄録

本研究では, 立位姿勢で検査対象物の取り回しを伴う目視検査作業を想定した実験を行い, そのときの上肢負担を明らかにすることを目的とした. 被験者は健常成人男性10名, 実験条件は検査対象面が6水準, 検査対象物の大きさが2水準とし, これらを組み合わせた計12条件で実験を行った. 評価項目は, 筋電図を用いた筋負担, 関節角度を用いた関節モーメント, 被験者の主観による評価の3項目とした. 実験の結果, 検査対象面が下面のときに上肢の筋負担が最も高くなることが明らかとなった. そのとき肩関節, 肘関節, および手関節の動作に関与する筋の%MVCは10%を超えるため, 長時間の作業は避けるべきである. また, 検査対象物の大きさが大きくなると, 検査対象物の取り回し量が増加することによって頸部および上肢の筋活動が活発になるため, 頸部および上肢の筋負担は高くなることが明らかとなった.

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