反論を含むアーギュメント構成能力の育成を目指した教授方略のデザイン要素: 小学校第6学年「水溶液の性質」の事例

  • 神山 真一
    神戸大学大学院人間発達環境学研究科 神戸大学附属小学校
  • 山本 智一
    兵庫教育大学大学院学校教育研究科
  • 山口 悦司
    神戸大学大学院人間発達環境学研究科
  • 坂本 美紀
    神戸大学大学院人間発達環境学研究科
  • 村津 啓太
    神戸大学大学院人間発達環境学研究科 日本学術振興会特別研究員
  • 稲垣 成哲
    神戸大学大学院人間発達環境学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Design Elements of Teaching Strategies for Promoting Argument Skills With Rebuttals: A Case Study on “Properties of Aqueous Solutions” in Sixth-Grade Elementary School
  • ハンロン オ フクム アーギュメント コウセイ ノウリョク ノ イクセイ オ メザシタ キョウジュ ホウリャク ノ デザイン ヨウソ : ショウガッコウ ダイ6 ガクネン 「 スイヨウエキ ノ セイシツ 」 ノ ジレイ

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抄録

本研究の目的は, 反論を含むアーギュメント構成能力の育成を目指した教授方略のデザイン要素を開発し, 小学校第6学年「水溶液の性質」の授業を通して, その有効性を検証することである。デザイン要素とは, 教授方略を授業に反映させるためのガイドを指す。単元は, 小学校第6学年「水溶液の性質」であった。本単元で開発したデザイン要素を導入した単元を通して児童のアーギュメント構成能力が向上するか否かを評価するために, 単元内容に関するアーギュメント評価課題と既習内容に関するアーギュメント評価課題を児童に取り組ませた。前者の結果, 多くの児童が反論を含むアーギュメントを構成できていた。また, 後者の結果, 単元前に記述したアーギュメントよりも単元後に記述したアーギュメントの方がアーギュメントに反論を含むことができていた。これらのことから, 本研究で開発したデザイン要素が, 反論を含むアーギュメント構成能力の向上に一定の有効性を示すことが明らかになった。

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 56 (3), 309-324, 2015

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (8)*注記

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