小学生における地震教育の提言

書誌事項

タイトル別名
  • A Proposal for Earthquake Education in Elementary Schools
  • 小学生における地震教育の提言 : 緊急地震速報を取り入れた授業実践を踏まえて
  • ショウガクセイ ニ オケル ジシン キョウイク ノ テイゲン : キンキュウ ジシン ソクホウ オ トリイレタ ジュギョウ ジッセン オ フマエテ
  • —Based on the Practical Classes Incorporating Earthquake Early Warning (EEW)—
  • ―緊急地震速報を取り入れた授業実践を踏まえて―

この論文をさがす

抄録

東日本大震災後, 国民の防災意識は高まり, 緊急地震速報を取り入れた防災教育が多くの学校で取り入れられるようになってきた。また, 理科教育においても防災を意識した地震教育の導入が求められるようになってきた。しかし, 現在の小学校理科における地震教育は, 学習指導要領第6学年で「地震により土地が変化することがある」という内容だけの扱いだけに留まっている。また, 緊急地震速報の科学的な意味についての認識調査を行ったところ, 小学生のみならず大人でさえ十分理解していないという現況が判明した。このことは, 早急に理科教育の中で取り扱うべきであり, とくに小学校段階での導入が必要である。<BR>本論では, まず第4学年以上の小学生に地震に関する認識調査を行った。その結果, 地震に関する基礎的な知識はすでに生活知として十分持ち合わせていることがわかった。そこで, 第6学年において, 学習指導要領に示されている内容に加えて, 地震の基礎的知識と大森公式までを取り入れ, 緊急地震速報の意味を理解させる授業実践を試みた。その結果, 第6学年でもそれらのことを十分理解できることがわかった。以上の実践を踏まえて本論ではさらに小学生における地震教育のあり方についての提言を行った。

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 55 (2), 149-157, 2014

    一般社団法人 日本理科教育学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ