書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between the attitudes towards improving eating habits and prevalence of metabolic syndrome Data from the 2005 National Health and Nutrition Survey and the Comprehensive Survey of Living Conditions
- 食習慣改善に対する態度とメタボリックシンドロームの関連 : 平成17年国民健康・栄養調査および国民生活基礎調査データによる解析
- ショク シュウカン カイゼン ニ タイスル タイド ト メタボリックシンドローム ノ カンレン : ヘイセイ 17ネン コクミン ケンコウ ・ エイヨウ チョウサ オヨビ コクミン セイカツ キソ チョウサ データ ニ ヨル カイセキ
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説明
目的 本研究の目的は,平成17年(2005年)国民健康・栄養調査と国民生活基礎調査の個票データを用い,食習慣改善に対する態度の構成概念(共通因子)について検討し,メタボリックシンドローム(MetS)との関係について調べることであった。<br/>方法 30歳以上の者(N=3,084)を分析対象とした。はじめに,食習慣改善に対する態度についてたずねた14項目を用いて探索的因子分析を行い共通因子を抽出した。確証的因子分析により因子的妥当性を確認するとともに信頼性(Cronbach の α 係数)を検証した。食習慣改善に対する態度と MetS の状況との関連を調べるために,男女ごとに多項ロジスティック回帰分析を行った。年齢,世帯員数,運動習慣の有無,睡眠による休養を調整変数とした。<br/>結果 「バランスのとれた栄養摂取に関する食習慣」および「摂取量制御に関する食習慣」の二つの因子が抽出された。α 係数は0.82と0.75であり,確証的因子分析によって得られたモデルの適合度は GFI=0.96等と良好であった。「バランスのとれた栄養摂取に関する食習慣」と MetS の状況との間に関連性はみられなかった。MetS の状況の分布には男女差がみられた。「MetS が強く疑われる」は16.3%(男性24.4%,女性10.7%),「MetS の予備群」は15.2%(男性24.1%,女性8.9%),「MetS が疑われない」は68.5%(男性51.5%,女性80.5%)であった。「摂取量制御に関する食習慣」について,「MetS が疑われない」を対象として多項ロジスティックス回帰分析を行った結果,男性におけるオッズ比(95%信頼区間)は「MetS の予備群」で0.57(0.42–0.78),「MetS が強く疑われる」で0.52(0.38–0.71)であった。女性においては,「MetS の予備群」では0.36(0.25–0.53),「MetS が強く疑われる」では0.39(0.27–0.56)であった。<br/>結論 「バランスのとれた栄養摂取に関する食習慣」および「摂取量制御に関する食習慣」を食習慣改善の観点としてとらえる妥当性が確認された。「摂食量制御に関する食習慣」の改善に対する態度は,MetS の予防に有効であることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本公衆衛生雑誌
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日本公衆衛生雑誌 61 (8), 385-395, 2014
日本公衆衛生学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205506613120
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- NII論文ID
- 130004698670
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- NII書誌ID
- AN00189323
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- ISSN
- 21878986
- 05461766
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- NDL書誌ID
- 025743382
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- PubMed
- 25297977
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可