記録管理の国際標準「ISO 30300」への期待と和訳試案

書誌事項

タイトル別名
  • The expectation to "ISO 30300", international standard of records management, and tentative Japanese-translation of it
  • キロク カンリ ノ コクサイ ヒョウジュン 「 ISO 30300 」 エ ノ キタイ ト ワヤク シアン
  • The expectation to ^|^quot;ISO 30300^|^quot;, international standard of records management, and tentative Japanese-translation of it

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抄録

ISO 30300は記録のマネジメントシステム(MSR)の国際標準である。われわれは小規模な勉強会を通じてISO 30300の理解と分析を試みた。すでに記録管理の国際標準として浸透しているISO 15489を参照しながら,両者の違い―実務レベルから戦略レベルへ―が具体的にどのように盛り込まれているのかを検証した。ISO 30300ではMSRの原理原則とともに,ますます複雑化する記録管理を効果的・効率的に実践するために,トップマネジメントが率先してMSRを実行することの重要性が述べられている。日本のビジネス界では,いまだに体系的な記録管理に対する理解が深まらない状況にあり,ISO 30300の公式な邦訳版も存在しない。われわれの勉強会では結果的にISO 30300の全文邦訳も完了することができた。今後JIS化を含め,ISO 30300シリーズの普及にかかわりをもっていきたい。

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 57 (5), 315-322, 2014

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

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