地球環境情報統融合プログラムDIAS データ共有に基づく社会課題解決

  • 北本 朝展
    国立情報学研究所 総合研究大学院大学 複合科学研究科
  • 川崎 昭如
    東京大学 大学院工学系研究科 社会基盤学専攻 東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構
  • 絹谷 弘子
    東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構
  • 玉川 勝徳
    東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構
  • 柴崎 亮介
    東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構 東京大学 空間情報科学研究センター
  • 喜連川 優
    国立情報学研究所 東京大学 生産技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Data Integration and Analysis System (DIAS) : Data sharing for solving societal issues on earth environment
  • チキュウ カンキョウ ジョウホウトウユウゴウ プログラム DIAS : データ キョウユウ ニ モトズク シャカイ カダイ カイケツ

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説明

地球環境情報統融合プログラムDIASは,大規模かつ多様な地球観測データを中心に,社会経済データなどとも統融合することで,環境問題など社会課題の解決に有用な情報を国内外に提供することを目的とする。DIASは研究データの基盤システムを構築するだけでなく,基盤システム上のアプリケーション開発を主導するコミュニティを確立している点で,世界的にもまれなプロジェクトである。本稿ではまずDIASの概要を紹介し,DIASが基盤システム,アプリケーション開発,研究開発コミュニティという3つのシステムから構成されることを述べる。次にデータ共有の観点から,データアクセス,メタデータ,データポリシーに関するDIASの考え方をまとめる。そして,DIASが国際的な社会課題解決に貢献した例として,チュニジアを対象に行った気候変動予測に基づく洪水対策の立案に資するデータ統合解析を紹介する。最後にDIASの研究開発における今後の方向性について考える。

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 58 (6), 413-421, 2015

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

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