諸外国における国家研究公正システム(3) 各国における研究不正の特徴と国家研究公正システム構築の論点

  • 松澤 孝明
    独立行政法人科学技術振興機構 研究倫理・監査室

書誌事項

タイトル別名
  • National Research Integrity System (NRIS) of foreign countries (3) : Features of research misconduct and the point of building an NRIS

説明

わが国における研究不正の低減に向けた検討に資するため,すでに2回にわたり諸外国の国家研究公正システム(NRIS)の特徴とその背景を比較・分析した。今回は最終報告として,各国における研究不正の定義や情報公開の考え方を整理するとともに,各国の研究公正当局が取り扱う研究不正事案の年平均件数を推定した。また,不正の特徴を比較・分析した。最後に,3回の報告全体を通じた考察を行った。わが国の研究不正の特徴は,欧米先進国と共通性があるが,一方で,アジア諸国の特徴との類似性も一部に見られた。各国のNRIS構築の取り組みには,わが国にふさわしいNRISを構築していくうえで参考になるものが多い。

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 56 (12), 852-870, 2014

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ