J-STAGE新システムが加速する国内学術論文誌の電子化と流通

書誌事項

タイトル別名
  • New J-STAGE system accelerates digitization and distribution of academic journals from Japan
  • J-STAGE シン システム ガ カソク スル コクナイ ガクジュツ ロンブンシ ノ デンシカ ト リュウツウ

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抄録

科学技術振興機構(JST)が運用する電子ジャーナルサイト「J-STAGE」は,運用開始から13年が経過し,海外の有力電子ジャーナルサイト等と比較すると,ユーザーインタフェースや機能面を中心にその陳腐化が否めない状況であった。JSTではユーザビリティーの向上,国際発信力のさらなる強化を目的として,新システム「J-STAGE3」を開発し,(1)過去分の公開サイトであるJournal@rchiveの統合,(2)デザイン/ユーザーインタフェースの一新,(3)データベース形式のXML国際標準形式への移行,(4)購読・販売管理機能の強化,(5)学協会運用工数の削減および (6)投稿審査システムの改善を実現する。一方で,2010年度末に国内学協会誌の電子化状況について調査した結果,国内学協会誌の電子化率は全体で62%であったが,人文社会系は34%と依然遅れている。また,言語別で見ると欧文誌92%に対して和文誌は55%という結果になり,さらなる電子化の推進が必要な状況にあることが判明した。このような状況を踏まえ,新システムJ-STAGE3の機能と方向性,国内学協会誌の電子化促進における役割について触れる。

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 55 (2), 106-114, 2012

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

被引用文献 (2)*注記

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