骨盤臓器脱手術の解剖学的成績

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  • コツバン ゾウキ ダツシュジュツ ノ カイボウガクテキ セイセキ

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抄録

女性泌尿器科手術の長期成績を検証する目的で,当科にて施行したTension-free Vaginal Mesh(TVM)手術715例の周術期成績および再発率を調査した.a-TVM324例,ap-TVM264例,p-TVM43例,c-TVM84例について検討した結果,平均手術時間は52.4分,94.6分,49.3分,88.0分.術後合併症は膀胱損傷が15例(2.5%),出血(>300mL)が5例(0.7%)であった.術後24カ月までに再手術を要する再発症例は14例(2.0%)であり,その中ではメッシュを挿入した同部位での再発が4例(0.56%),他部位の再発が10例(1.4%)であった.術後腹圧性尿失禁を認めた26例(3.6%)に対して中部尿道スリング手術を施行した.なお切除を必要とするメッシュびらんは1例(0.13%)であった.<br> 現在骨盤臓器脱に対する標準術式は確立されていない.今後TVM手術のより長期の成績が報告されることが望まれる

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