腹圧性尿失禁手術の成績・合併症

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  • フクアツセイ ニョウ シッキン シュジュツ ノ セイセキ ・ ガッペイショウ

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抄録

腹圧性尿失禁手術の歴史は,栄枯盛衰の繰り返しであった.日本で1980年代に普及した針式膀胱頸部挙上術(Stamey法など)は,チーズワイヤー現象による長期成績の下降で,失速した.中部尿道スリング手術のTVT手術(恥骨後式)が1999年から導入され,低侵襲性と安定した長期成績でbreakthroughとなった.中部尿道を支えるポリプロピレンメッシュのテープの経路を変えたTOT手術(経閉鎖孔式)と共に,腹圧性尿失禁手術のgold standardになっている.TVT手術はISD(尿道括約筋不全)症例で治療成績が勝り,TOT手術は腸管損傷,大血管損傷,膀胱誤穿刺の合併症を回避できる利点がある.

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