小径腎腫瘍に対する腹腔鏡下腎部分切除術後腎機能に関する臨床的検討

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タイトル別名
  • 小径腎腫瘍に対する腹腔鏡下腎部分切除術後腎機能に関する臨床的検討 : 無阻血・阻血手術の比較
  • ショウケイジンシュヨウ ニ タイスル フククウキョウ カジンブブン セツジョ ジュツゴジンキノウ ニ カンスル リンショウテキ ケントウ : ムソケツ ・ ソケツ シュジュツ ノ ヒカク
  • ─無阻血・阻血手術の比較─

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抄録

【目的】小径腎腫瘍に施行した腹腔鏡下腎部分切除(LPN)を阻血下腎部分切除術(阻血群)と無阻血下マイクロ波凝固切開装置使用腎部分切除術(無阻血群)の2群にわけ,安全性・有用性について両群間で比較検討する.<br> 【対象と方法】1994年4月から2010年4月に単一術者にて施行した54例のLPN症例の臨床的検討をおこなった.さらに術前と術後3か月,12か月の腎機能についてeGFRを用いて両群間で比較検討した.<br> 【結果】無阻血群に生じた合併症例は,感染性尿瘻から患側腎摘除を要した1例であった.術後3か月目のeGFRは阻血下手術群に比べ無阻血群で有意に低下した.<br> 【まとめ】小径腎腫瘍に対するLPNは安全で有用な手術法と考えられた.マイクロ波凝固切開装置による熱損傷範は広範囲に及んでおり,使用については表層の小径腎腫瘍に限られると考えられた.

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