臍部単孔式腹腔鏡下副腎摘除術における工夫ならびに問題点

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  • セイブタンコウシキ フッコウキョウ カ フクジンテキジョジュツ ニ オケル クフウ ナラビニ モンダイテン

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抄録

単孔式腹腔鏡下手術(laparo-endoscopic single-site surgery:LESS)はその技術的難易度の高さから未だその普及定着の域には達していない.美容的観点における患者へもたらす恩恵は大きい.特に臍を介したLESSを施行することで「傷のない手術」が実現可能となり,ここ数年の手術機器の技術革新と改良に伴って消化器外科ならびに産婦人科領域ではLESSの症例数は増加傾向にある.その中で,副腎腫瘍は切開創を大きくすることなく,組織の体腔外への摘出が可能であり,LESSこそ副腎摘除術に適した術式と言える.当院では2009年10月より,副腎腫瘍に対してLESS-Adrenalectomyを導入し,これまでに32例を経験した.本稿では現段階における術式の問題点ならびに当院で行っている工夫について詳述する.

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