腹腔鏡下腎盂形成術:初期50尿管の長期成績

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  • フッコウキョウ カジンウケイセイジュツ : ショキ 50 ニョウカン ノ チョウキ セイセキ

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抄録

【目的】 腎盂尿管移行部閉塞(UPJO)に対する腹腔鏡下腎盂形成術(LPP)の長期成績について検討した.<br> 【対象と方法】 2006年3月までに,UPJOに起因する水腎症47例50尿管に対しLPPを施行した.手術はすべて経腹膜的アプローチで行い,Anderson-Hynes法37例,Fenger法10例,Y-V形成法2例,尿管壁切開を1例に施行した.<br> 【結果】 全例で腹腔鏡手術を完遂した.術後合併症を7例(14.6%)に認めたが重篤なものはなかった.術後経過期間の中央値は91(58-146)か月で,1尿管に術後ステント抜去直後に再狭窄を認め,2尿管は水腎症に改善が見られなかった.これを除く47尿管で臨床症状の消失に加えUPJの開大に伴う腎盂容量の減少を認め,有効率は94%であった.<br> 【結論】 LPPの治療成績は長期においても安定しており,UPJOに対する有効な低侵襲手術治療になり得る.

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