経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術前後に診断された前立腺癌・膀胱癌症例の検討

書誌事項

タイトル別名
  • ケイ ニョウドウテキ ホルミウムレーザー ゼンリツセンカクシュツジュツゼン ゴ ニ シンダン サレタ ゼンリツセンガン ・ ボウコウガン ショウレイ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

HoLEP症例では前立腺癌や膀胱癌の発症を認める症例が少なからず存在する.2004年9月から2009年12月までに京都大学医学部付属病院でHoLEP施行した165例中で手術前後に前立腺癌,また膀胱癌と診断された症例の発症頻度,関連因子,また膀胱癌症例の詳細につき検討を行った.14例(8.5%)で前立腺癌が検出され術前IPSSが非検出例より低値であった.また5例(3.0%)で膀胱癌が検出され,非検出例に比して前立腺体積,切除重量,手術時間が高値であり,術前IPSSが低値であった.術後の膀胱癌発症2例では肉眼的血尿を契機にそれぞれ術後5ヵ月目,9ヵ月目に腫瘍が発見された.術前前立腺生検で悪性所見を認めなかった,また術中に膀胱癌を認めなかった場合でも術後癌発生の可能性も念頭においた観察が必要である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ