泌尿器科腫瘍(原発巣・転移巣)に対するラジオ波焼灼術

  • 中村 晃和
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 河内 明宏
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 山上 卓士
    京都府立医科大学大学院医学研究科放射線診断治療学
  • 平岡 健二
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 藤原 淳
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 木村 泰典
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 三神 一哉
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 本郷 文弥
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 三木 恒治
    京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器外科学

書誌事項

タイトル別名
  • ヒニョウキカ シュヨウ(ゲンパツ ソウ ・ テンイ ソウ)ニ タイスル ラジオハ ショウシャクジュツ

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説明

【緒言】当科における小径腎腫瘍(small renal mass:SRM)および精巣腫瘍の肺・肝転移腫瘍(精巣腫瘍,TC)に対する有効性及び安全性を検討したので報告する.<br> 【対象と方法】小径腎腫瘍(SRM)43症例(43腫瘍)および進行性精巣腫瘍19例(42腫瘍,肺32腫瘍,肝10腫瘍)を対象とした.<br> 【結果】SRM:38症例(86.4%)で完全焼灼が得られた.30mm以下の腫瘍では完全焼灼率は93.8%であり,30mmを超える腫瘍(63.6%)と比較して治療成績に有意に良好であった.また,RFAの前後で腎機能の増悪は認められず,観察期間の中央値は16ヶ月(1-63ヶ月)で,1例(2.9%)に再発を認めた.<br> TC:全体では82.3%で有効な焼灼が施行され,根治目的群では有効率は100%であった.また,30mm以下の腫瘍においても100%の局所コントロール率を得ることができた.<br> 【結論】経皮的RFAは小径腎腫瘍や精巣腫瘍肺・肝転移巣に対して有効な治療手段であることが示された.

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