卒前教育における災害シミュレーション教育の有用性

  • 本多 満
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 一林 亮
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 鈴木 銀河
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 豊田 幸樹年
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 渡辺 雅之
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 田巻 一義
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 横室 浩樹
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 河田 匡教
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター 東京消防庁
  • 橋本 秀平
    東京消防庁
  • 岸 太一
    東邦大学医学部教育開発室

書誌事項

タイトル別名
  • The utility of disaster education with simulation method
  • ソツ ゼン キョウイク ニ オケル サイガイ シミュレーション キョウイク ノ ユウヨウセイ

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抄録

<p>目的:医学部卒前教育は座学のみでは限界があり,災害医学教育においても例外ではない。今回われわれは,エマルゴ・トレーニング・システム® を用いて医学部5年生に災害シミュレーション演習を行い,演習後に意識調査を行いその有用性を検討した。対象および方法:対象は2013年より当大学にて演習を行った158名。演習後に意識調査を行い,事前学習および演習での達成度,卒前教育における演習の有用性と必要性に関して5段階で評価した。結果:1. 事前学習の達成度は,低容量性循環不全に対する大量輸液と,酸素投与に関してが有意に低かった。2. 事前学習の達成度と演習での達成度には正の相関を認めた。3. 演習での達成度に関係なくその有用性や必要性を認識していた。結論:卒前災害教育において演習形式によるシミュレーション教育が必要であると思われた。しかし,演習を行うためには学生の事前学習によりその効果がさらに得られることが示唆された。</p>

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