気管切開に関わる安全管理:早期合併症事例の特徴と手術切開と経皮切開の比較を踏まえ

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タイトル別名
  • Safety management of tracheostomy: an analysis of complications in the early period
  • キカン セッカイ ニ カカワル アンゼン カンリ : ソウキ ガッペイショウ ジレイ ノ トクチョウ ト シュジュツ セッカイ ト ケイヒ セッカイ ノ ヒカク オ フマエ

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抄録

高度救命救急センターで施行された気管切開事例を対象に,原疾患,施行場所,施行方法,施行時期,術者,人工呼吸器設定条件,出血傾向などの因子をもとに,早期合併症事例の特徴,早期合併症ありの事例となしの事例との比較,手術切開と経皮切開との比較について検討した。その結果,早期合併症は,カニューレ挿入・迷入が多く,熱傷事例で経皮切開の発生事例が多かったこと,経皮切開でP/F比が高い傾向にあることがわかった。気管切開は救急医療に携わる医師にとって必須の手技ではあるが,適応や施行時期等の検討だけでなく,施行手技により発生する合併症の特徴を踏まえ,高リスク症例の認識,酸素化や出血傾向などを検討したうえで,安全な気管切開が可能となるような体制構築が必要である。

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