書誌事項
- タイトル別名
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- What is the panic value?: A discussion on a contemporary version of panic value
- パニックチ トワ : ゲンダイバン パニックチ ノ コウサツ
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説明
<p>パニック値の概念は,1972年のLundbergまで遡る。それは,単なる検査値の定義ではなく,システムである。統計的に設定した基準範囲から,大きく外れた検査値である極端値は,検査データの保証を前提に,検査室で種々のエラーを否定した後,パニック値として,臨床へ報告される。パニック値リストやその連絡システムは,臨床と協議の上,作成,構築される。近年のパニック値に関する医療事故は,いずれもLundbergが定義したパニック値の連絡体制の不備に起因する。したがって,この概念は現代も必要不可欠である。一方,救急初期診療の標準化や救急現場へのPOCT(臨床現場即時検査)の導入,検査室のISO15189認定取得などにより,パニック値は,新たな変化が求められている。これからのパニック値は医師や臨床検査技師などの専門知識に関する互いの教育,知識の共有,これらに基づいたより緊密な連携を必要とする。</p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 20 (3), 489-498, 2017
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205510268160
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- NII論文ID
- 130006943068
- 40021262261
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- NII書誌ID
- AA1124939X
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- NDL書誌ID
- 028379048
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可