大学病院におけるRapid Response System(RRS)導入後の経過報告

書誌事項

タイトル別名
  • Report on rapid response system (RRS) at a university hospital in Japan
  • 大学病院におけるRapid Response System(RRS)導入後の経過報告 : 要請理由と要請状況の詳細
  • ダイガク ビョウイン ニ オケル Rapid Response System(RRS)ドウニュウ ゴ ノ ケイカ ホウコク : ヨウセイ リユウ ト ヨウセイ ジョウキョウ ノ ショウサイ
  • 〜要請理由と要請状況の詳細〜
  • The details of primary reasons for calls and situation

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抄録

目的:北里大学病院でRapid Response System(RRS)導入後20カ月の経過を分析した。方法:RRS 導入以前より活動していたRespiratory Support Team(RST)の活動を基に,重症患者の診療サポートの要請を受けることが多くなったことからRRSの構築に至った。導入に際しては,RRSの教育期間を十分にとった。RRS要請記録より,要請状況を集計し分析した。結果:2013年3月までに184件の要請があった。要請理由は,SpO2 92% 以下が88件(48%)と最多であった。患者に対して何か心配な時に要請するworried callは37件(20%)であった。呼吸困難は17件(9%),気管挿管・気管切開チューブの問題は14件(8%)であった。RRSの介入後にICUへの緊急入室は13件(7%)あった。考察:当院のRRSは海外の報告に比べ,気道・呼吸に関する要請が多くあった。これはRRSがRSTの活動を礎に導入されたためであると考えられる。要請状況からはRRSは有効に機能していると考えられるが,今後客観的な効果判定を行う必要がある。

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