救急隊によって評価されたバイスタンダーCPRの質に関するパイロット検討

書誌事項

タイトル別名
  • A pilot study on quality of bystander CPR evaluated by emergency personnel
  • キュウキュウタイ ニ ヨッテ ヒョウカ サレタ バイスタンダー CPR ノ シツ ニ カンスル パイロット ケントウ

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説明

<p>目的:バイスタンダーCPR(以下,ByCPR)の質の定義を作成前後でByCPRの実施率と質の変化を確認した。対象:N市消防管轄において,1999年1月から2007年末までに発生した941件の心肺停止症例のウツタイン様式データを検討した。方法:1999年から2002年までのByCPRの有効性を確認せず,応急手当を実施した場合ByCPRありとしていた時期をA期間,有効なByCPRの定義付けを実施した2003年から2007年までをB期間とし,A期間・B期間を後ろ向きに検討した。結果:救急隊員が現場でByCPRを確認し質の定義付けを実施したB期間では,それ以前のA期間と比較してByCPR実施率は有意に低下した(p<0.05)。心拍再開率も同様にB期間で低値であった(p<0.05)。一方,心拍再開した症例ではB期間の方が1カ月生存率は高値であった。結語:ウツタイン様式のデータを分析するうえでは,救急隊がByCPRの質を定義する必要性がある。</p>

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