書誌事項
- タイトル別名
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- Effectiveness of simplified CPR training program for the non-medical staffs working at a university hospital
- 大学病院に勤務する非医療従事者を対象とした簡易型心肺蘇生講習会の有効性の検討(第2報)受講前後における胸骨圧迫手技の変化
- ダイガク ビョウイン ニ キンム スル ヒイリョウ ジュウジシャ オ タイショウ ト シタ カンイガタ シンハイ ソセイ コウシュウカイ ノ ユウコウセイ ノ ケントウ(ダイ2ホウ)ジュコウ ゼンゴ ニ オケル キョウコツ アッパク シュギ ノ ヘンカ
- – a second report: Changes in chest compression quality after training
- ―第2報:受講前後における胸骨圧迫手技の変化―
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説明
目的:大学病院非医療従事職員を対象に胸骨圧迫とAED 使用に特化した簡易型心肺蘇生講習会を実施し,その教育効果を調べること。対象・方法:2011年9月から2012年1月の間に受講した56 名に対し,胸骨圧迫とAED 実施に関する質問紙調査を行った。うち29 名の胸骨圧迫手技を客観的に評価した。結果:講習会前後で「反応の確認ができる」と答えた人が9 名(16%)から48 名(86%)(p<0.0001)に,「胸骨圧迫ができる」と答えた人が5 名(9%)から46 名(82%)(p<0.0001)に,「AED を使用できる」と答えた人が14 名(25%)から50名(89%)(p<0.0001)に増加した。また,胸骨圧迫回数が89.6 ± 31.0 回/ 分から107.8 ±16.3 回/ 分(p<0.01)に,圧迫中断時間が2.7 ± 6.2 秒から0.2 ± 0.7 秒(p<0.05)に,5cm 未満の不完全圧迫回数/ 総圧迫回数(%)は18.0 ± 31.8%から5.6 ± 19.0%(p<0.05)へと改善した。結語:簡易型心肺蘇生講習会により胸骨圧迫とAED を実施する自信が向上し,胸骨圧迫手技の技術が改善した。
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 17 (1), 18-24, 2014
一般社団法人 日本臨床救急医学会