小学生におけるオルソケラトロジーの近視進行抑制効果の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Examination of the Correction Effect of Orthokeratology to Suppress the Progression of Myopia in Japanese Schoolchildren
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説明
<p> 【目的】軽度から中程度近視の小学生におけるオルソケラトロジー (オルソ) の2年間の近視進行抑制効果を検討する。</p><p> 【方法】対象は同一時期にエントリーしたオルソ群24例48眼,眼鏡を装用したコントロール群30例60眼である。経過観察期間はオルソ群2年3週間 (3週間はレンズを外した期間),コントロール群2年間とし,評価期間はオルソ群は日数調整をして,ともに2年間とした。検討項目は,調節麻痺下の他覚的等価球面度数,眼軸長である。</p><p> 【結果】オルソ群とコントロール群において2年間の調節麻痺下の他覚的等価球面度数変化量は-0.56±0.64 D,-1.40±0.66 D (平均値±標準偏差) と有意にオルソ群の近視進行が少なく (p<0.01,t検定),眼軸長変化量は0.58±0.10 mm,0.72±0.11 mmと有意にオルソ群で眼軸延長が少なかった (p<0.05)。</p><p> 【結論】近視を有する小学生において,オルソケラトロジーは2年間の観察期間内で近視進行抑制効果の可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 視覚の科学
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視覚の科学 37 (3), 83-87, 2016
日本眼光学学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205512315904
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- NII論文ID
- 130005431252
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- ISSN
- 21880522
- 09168273
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可