レンズ光学の基礎3:光学系の収差
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- 加藤 欣也
- 高輪オプトコンサルティング
書誌事項
- タイトル別名
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- Fundamentals of Lens Optics 3:Aberrations of an Optical System
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説明
収差は理想結像からのずれである。理想結像は次の3条件を満たす。 1)点物体は点像を形成する。 2)光軸に垂直な平面物体は平面に結像する。 3)光軸に垂直な平面図形の像はそれと相似な図形となる。 収差には単色収差と色収差の2種類ある。球面収差,コマ収差,非点収差によって像がぼけ,像面湾曲と歪曲収差によって図形の像は歪む。これらはザイデル収差と呼ばれ,単色収差である。 色収差は媒質の屈折率が波長の関数になるため生ずる。色収差には軸上色収差と倍率色収差の2種類ある。 正弦条件は収差ではないが,コマ収差をなくすためにレンズにとって非常に重要である。それは,β=n1sin u1/(n2sin u2)ここで,βは横倍率,n1,u1とn2,u2はそれぞれ物空間,像空間における,屈折率と光線の傾き角である。
収録刊行物
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- 視覚の科学
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視覚の科学 36 (3), 40-44, 2015
日本眼光学学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205512855552
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- NII論文ID
- 130005130754
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- ISSN
- 21880522
- 09168273
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可