LSC:当院の工夫とTips

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  • LSC : トウ イン ノ クフウ ト Tips

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説明

<p> 当院のLSCは,フランスの Wattiez A. の手技に準じている1).手順は,1)S状結腸挙上.2)子宮腟上部切断.3)子宮頸部の腹側牽引.3)岬角剥離と仙骨子宮靱帯に沿った腹膜切開.4)直腸腟壁間剥離と後壁メッ シュ挿入.5)膀胱腟壁間剥離と前壁メッシュ挿入.6)前後メッシュの子宮頸部縫着.7)ダグラス腹膜閉鎖.8)岬角運針とメッシュアーム縫着.9)アーム部腹膜縫合.10)遊離子宮体外摘出である.工夫としては,1)カメラホルダーを使用し第1助手の負担を軽減する.2)オクトパスで子宮マニュピュレーターと腟内挿入柔軟ヘラ鈎を固定する.3)膀胱腟壁間奥の剥離や運針時は,直針付糸で膀胱を腹側に挙上して行う.5)前腟壁剥離層・範囲が不確かの時,剥離面に10mmステンレス製ワッシャーを置き腹腔鏡手術用超音波リニアプロ-ベで経腟的に観察確認する.Tipsは,1)岬角右手運針を容易にするためと,後腟壁剥離時のカメラと鉗子の干渉防止目的で,右手ポートを臍と前上腸骨棘中間に置く.2)後腟壁剥離では,ダグラスの直腸前脂肪の腹側縁腹膜から入り直腸前面を露出してから肛門挙筋を剥離する.3)膀胱腟壁間剥離時は,膀胱を空気で拡張して剥離境界を明瞭化する.4)膀胱腟壁間剥離は,正しい剥離層を維持するため,メッチェン先端を腟壁漿膜面上で手前から奥に滑らせるようにして膀胱壁を腟壁から分離する.5)前壁メッシュ遠位運針時は,Foley Balloonを空にしてスペース確保するなどである.</p>

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