20-40mmの腎結石に対して,PNLまたはf-TULを施行した症例の検討

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  • 20-40mm ノ ジンケッセキ ニ タイシテ,PNL マタハ f-TUL オ シコウ シタ ショウレイ ノ ケントウ

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抄録

<p> 20-40mmの腎結石に対するPNLと,軟性鏡を用いたTUL(f-TUL)の治療成績をretrospectiveに比較検討した.2008年1月から2015年2月の期間で,20-40mmの腎結石に対してPNL(35例)またはf-TUL(48例)を行った症例を対象とした.治療後の画像診断で,4mm以下の残石を有効(stone-free)とした.治療成績に関して,手術翌日の有効率は,PNL群37.1%,f-TUL群39.6%であり,同じ手術をPNL群1例,f-TUL群2例で再施行していた.追加治療を含めた後,最終的な有効率はPNL群94.3%,f-TUL群91.6%であった.結石の大きさが20-30mmの場合,有効率はPNL群93.8%,f-TUL群97.1%であり,31-40mmでは,PNL群94.7%,f-TUL群76.9%であった.合併症に関して,発熱はPNL群に多く認められた.20-40mmの腎結石に対するf-TULは,PNLと同等の成績で,安全な治療法であった.特に30mm以下の腎結石に関しては,f-TULも第一選択となる治療と考えらた.</p>

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