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- 阪本 亮
- 農林水産省
書誌事項
- タイトル別名
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- Assessing the Relationship between Quality Competitiveness and the Safety of Domestic Agricultural Products in Japan
- コクサン ノウサンブツ ノ ヒンシツ キョウソウリョク ト アンゼンセイ
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説明
我が国では国産農産物は輸入品より「安全・安心」であるとの見方が根強い.しかし,安全性が国産品の品質優位な状況を確立するのか否かを検証した分析は見当たらない.本稿ではWTO/SPS協定を考慮しつつ,二国間貿易モデルにより安全性と品質競争力の関係を検証した.理論的な余剰分析からは,輸入国が科学的根拠に基づき食品安全に関する措置を変更する場合,総余剰最大化の観点から,輸入品について国産品と同水準の主観的安全性を確保する必要があることがわかった.日米間のBSE事案からも主観的安全性の平準化の傾向を確認できる.こうした状況は,安全性は国産品の品質競争力を確立する要因にはならないことを示唆している.
収録刊行物
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- 農業経済研究
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農業経済研究 86 (2), 103-113, 2014
日本農業経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205513749248
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- NII論文ID
- 130005139955
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- NII書誌ID
- AN00200867
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- ISSN
- 21881057
- 03873234
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- NDL書誌ID
- 025828940
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可