骨盤骨折による後部尿道外傷に対する待機的尿道形成術の治療成績

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  • CLINICAL OUTCOMES OF DEFERRED URETHROPLASTY FOR PELVIC FRACTURE-RELATED URETHRAL INJURIES

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説明

<p>  (目的) 後部尿道外傷は骨盤骨折に合併する臓器損傷の一つである. 続発した尿道狭窄症に対する待機的尿道形成術の治療成績を検討した. (対象と方法) 後部尿道外傷による尿道狭窄症58例を対象とした. 術後は定期的な問診, 尿流測定, 内視鏡検査で経過観察した. 尿勢の悪化がなく, 内視鏡で再狭窄がないことを治療の成功と定義した. (結果) 患者年齢, 尿道狭窄長, 術後観察期間の中央値は, それぞれ35歳 (11〜74歳), 20mm (5〜50mm), 22ヵ月 (7〜89ヵ月) であった. 54例 (93.1%) は経会陰的に, 4例 (6.9%) は経腹経会陰的に尿道狭窄部切除・尿道端々吻合術を行い, 52例 (89.6%) が成功した. 再狭窄した6例中2例に救済尿道形成術を行い, 現時点で54例 (93.1%) の治療が成功した. 下腿コンパートメント症候群を2例, 陰嚢内血腫を3例, 創感染を1例に認めたが, 保存的に軽快した. (結論) 待機的尿道形成術は後部尿道外傷後の尿道狭窄症に対する安全で成功率の高い治療法である.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205516344960
  • NII論文ID
    130005432249
  • DOI
    10.11382/jjast.30.424
  • ISSN
    21880190
    13406264
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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