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点滴ライン管理における点滴整理用具使用の効果
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Description
【はじめに】当病棟は、循環器、血液を主とする内科病棟である。血液内科の患者では、化学療法を目的として中心静脈カテーテル(CVC)が挿入される。また、循環器内科においては、CCUに入院している患者は、循環管理のため多種類の薬剤同時注入、血行動態モニタリングのため、多数のラインがあるカテーテルが挿入される。患者が「ラインが長くて絡まる」「引っ張って抜けそうで怖い」などの訴えやCCU管理の看護師から複数ラインの整理、管理が困難との意見があり、市販のバネ状ラインを用いて吊り下げ型の点滴整理用具を試作し使用した結果、患者の不安が軽減できCCUにおいても複数ライン管理、整理が容易になったので報告する。<BR> 【方法】_I_期間:2006年8月から2007年3月 _II_対象:_丸1_化学療法施行中の患者30名_丸2_CCU管理看護師20名 _III_評価方法:使用前後の実態調査を行い、内容を分析し評価した。<BR> 【結果】使用前の問題点は、患者側では、_丸1_抜けるのではないかと常に不安30名(100%)_丸2_点滴スタンドに絡まる25名(83%)_丸3_排泄の際床に着く10名(33%)_丸4_ベッド柵にはさまる10名(33%)_丸5_尿瓶にラインがつく4名(13%) 看護師側では_丸1_複数ラインの整理が難しい20名(100%)_丸2_延長チューブを使用するため、絡まりや床に着く18名(90%)などの意見であった。使用後の改善点として、患者側からは、_丸1_安心感がある25名(80%)_丸2_絡まりや引っかかりしなくなり動きやすくなった27名(90%)看護師側からは_丸1_複数本のライン整理が容易になった20名(100%)_丸2_のびる素材なので、体位変換時など安心18名(90%)_丸3_複数ラインから側管静注をする際、ラインをたどりやすくなった15名(75%)_丸4_床に着かなくなり感染面からも効果的18名(90%)などの意見であった。<BR> 【考察】点滴整理用具を使うことで、体動時、歩行時にラインに直接テンションがかかるのを緩和させることで、安心感が得られ、ラインはずれなどの危険回避が出来たのではないかと考える。また、ラインを上から吊り下げることで、長いラインの調節が可能となり、床につくことがなくなり感染リスクの軽減につながったと思われる。CCUにおいては、複数のラインをまとめることにより整理が容易になった。また、輸液ルートの識別がしやすくなったことで、安全管理においても有用であったと言える。入院生活の中でも生活環境を整え、安全安楽を考え常に患者の立場に立つ看護の視点が重要であることが認識できた。<BR> 【まとめ】_丸1_吊り下げ型の点滴整理用具は、ライントラブルがなくなり患者の安全・安楽につながった。_丸2_CCUでの複数ライン管理に点滴整理用具は、有用であった。
Journal
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- Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu
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Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu 56 (0), 174-174, 2007
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205517295616
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- NII Article ID
- 130006943901
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- ISSN
- 18801730
- 18801749
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed