姫路市における1983年から25年間の脳性麻痺発生の推移

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  • Incidence of cerebral palsy in Himeji over a 25-year period

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抄録

 【目的】兵庫県姫路市において1983年から2007年に出生した脳性麻痺児について, 疫学的, 臨床的推移を検討する. 【対象・方法】25年間を5年毎に5期 (Ⅰ~Ⅴ期) に分けて診療録をもとに後方視的に調査をした. 【結果】出生1,000に対しての発生率は, 1.4, 2.0, 2.2, 2.9, 2.0とⅣ期までは増加したが, Ⅴ期で減少した. 原因として最も多かったのは脳室周囲白質軟化症で, 早産児の脳性麻痺の主たる原因であった. 発生率が最も高かったⅣ期では, 多胎出生が双胎, 品胎ともに最も多く, 発生率増加の一つの要因と考えられた. 後障害の重症度については, 2極化の傾向を示した. 【結論】脳性麻痺発生の推移は周産期医療の変化が関係していると考えられる.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 48 (1), 14-19, 2016

    一般社団法人 日本小児神経学会

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