ミオクロニー欠神てんかんの臨床症状と経過

  • 池田 浩子
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科
  • 藤原 建樹
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科
  • 重松 秀夫
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科
  • 今井 克美
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科
  • 久保田 英幹
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科
  • 久保田 裕子
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科
  • 高橋 幸利
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター小児科
  • 井上 有史
    国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター精神科

書誌事項

タイトル別名
  • Symptoms and Clinical Course of Epilepsy with Myoclonic Absences

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説明

 ミオクロニー欠神てんかん (EMA) について, 本邦では多数例のまとまった報告はない. EMA 9例について, その臨床症状および経過を検討した. ミオクロニー欠神発作 (MA) の出現年齢は1歳6カ月~7歳8カ月で, 発症後のIQは全員80未満であった. 十分量のvalproate sodium (VPA) 単剤あるいはVPAとethosuximide (ESM) の併用治療が有効であった. 全般強直間代発作合併の有無と発作予後との間には関係はみられなかった. 1回のMAの持続時間が長く, てんかん重延状態の既往がある症例は治療への反応が悪かった. EMAには治療反応良好群・不良群の2群があると考えた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 43 (1), 14-18, 2011

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (15)*注記

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