整形外科における手術前オリエンテーションの検討
書誌事項
- タイトル別名
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- パンフレットを改善して
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説明
〈はじめに〉整形外科病棟ではパンフレットを使用して手<br> 術前オリエンテーションを行っているが,患者が受身であ<br> り内容を十分理解されていないことが多い。そこで,現在<br> 行われている手術前オリエンテーションとパンフレットを<br> 見直し,検討したのでここに報告する。<br> 〈研究目的〉手術前オリエンテーションのパンフレットの<br> 改善を行い,使用し,患者が手術の概要を理解できたかを<br> 明らかにする。<br> 〈研究方法〉従来のパンフレットを使用した群50名と改善<br> したパンフレットを使用した群50名の手術の流れについて<br> の理解度を手術後3日目にアンケート調査し比較検討す<br> る。<br> 1.研究期間<br> 平成20年5月~10月<br> 2.研究対象<br> 全身・腰椎麻酔下で手術を受ける患者85名<br> 3.倫理的配慮<br> 研究への参加は自由意志であり,同意しない場合でも対<br> 象者に不利益や負担が生じないこと,対象者が特定できな<br> いように配慮することを書面で説明し,同意を得る。<br> 〈結果〉改善前の「文字が小さい」「見にくい」「何時に何<br> をするのか分からない」などのアンケート結果をもとに,<br> 文字を大きくし,禁飲食の日時や処置時間を赤文字で記<br> 載,必要物品をカラーのイラストや写真で記載した。その<br> 結果,術前の禁飲食時間,必要物品,手術当日の流れなど<br> 理解度の上昇がみられ,安心して手術に臨めたと意見が聞<br> かれた。<br> 〈考察〉患者からのアンケートの結果を基にパンフレット<br> の改善をし,視覚に訴えたことや患者とスタッフが共通理<br> 解できたことが,理解度の上昇に繋がったと考える。パン<br> フレットの内容は,患者のニーズを取り入れたものが必要<br> である。今後は,パンフレットだけに頼らず,コミュニ<br> ケーション技術も加え,個々の患者の理解度に合わせた説<br> 明が重要と考える。患者がより安心して手術に臨める術前<br> オリエンテーションを検討していきたい。
収録刊行物
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- 日本農村医学会学術総会抄録集
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日本農村医学会学術総会抄録集 58 (0), 279-279, 2009
一般社団法人 日本農村医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205519357440
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- NII論文ID
- 130006945851
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- ISSN
- 18801730
- 18801749
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可