検証:3DCTアンギオの造影剤減量の為の至適撮像タイミング

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タイトル別名
  • (頭部・頚部CTA篇)

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説明

【目的】X線撮影においては低線量・高画質化が進み、以前と比べかなり被曝線量が減ったが、3DCTアンギオ検査においては、まだまだ造影剤の低容量化に向けて検討の余地があると思われる。どのような撮像タイミングで撮ればどれ位の量まで減量できるのか検証してみた。<BR>【背景】テストインジェクション(9ml)を行っているとき監視部位のCT値が人によってばらつきがあり、たまに高CT値を示す時がある。こういう人の場合、本スキャンでも少量の造影剤で高CT値が期待できるという仮説が立つ、そして、どれ位のCT値の時、どれ位の量で本スキャンができるのか調べることにした。<BR>しかし、ただ撮影できたと言うだけでは客観性がないので最低でもICPCレベルで300HU程度ないと撮影できた事にならない、と言う風にした。<BR>【使用装置】CT装置:Light Speed VCT,Light Speed Ultra(GE社製64列)<BR>【方法】監視部位を総頚動脈とし、テストインジェクション法で得られた時間濃度曲線を基に、造影剤到達時間・ピーク時のCT値を解析し撮影タイミングと造影剤の量を決定する。<BR>【結果】最小、25mlで頭部CTAでの良好なコントラスト像を得ることができた。<BR>しかし、約15%の割合で時間濃度曲線を得られずボーラストラッキング法での撮影になった。<BR>【考察】内頚動脈の監視だと時間濃度曲線を作ることが出来ない場合があり再考が必要と考える。<BR>しかし、ボーラストラッキング法でも50ml未満で良好なコントラスト像を得られることがわかった。<BR>【結論】高体重の場合、造影剤量が多くいる傾向にあるのは間違いないが早期動脈相の場合、全身に循環していないのでそれほど体重(総血液量)による造影剤の希釈度合いの差はないと推測できる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205519581184
  • NII論文ID
    130006945979
  • DOI
    10.14879/nnigss.60.0.171.0
  • ISSN
    18801730
    18801749
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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