認定看護師の役割を発揮するために
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- 神保 京美
- 伊勢原協同病院
説明
高度化・専門分化が進む医療現場における看護ケアの広 <BR>がりと看護の質向上を目的に,日本看護協会で資格認定制<BR> 度が発足した。その1つである認定看護師制度は1997年に<BR> 発足し,当院では2005年に緩和ケア,2007年にがん化学療<BR> 法看護と集中ケアの3領域の認定看護師が活動している。<BR> しかし,院内における認定看護師の認知度はあまり高く<BR> なく,リソースとしての活用は十分ではない。そこで,自<BR> らの役割を発信していくためのいくつかの取り組みについ<BR> て述べたい。<BR> 〈認定看護師委員会設立〉認定看護師は所属部署だけでな<BR> く,病院組織内を横断的に活動する必要がある。そこで横<BR> 断的活動を円滑に行うために委員会設立に向けて,他施設<BR> の委員会運営などについて情報収集し委員会の運営基準を<BR> 作成した。また,これまで認定看護師の活動について特に<BR> 規定を作っていなかったが,認定看護師の活動基準とそれ<BR> ぞれの領域の職務記述書を作成し役割の明確化を図った。<BR> 〈研修会の開催〉委員会設立までは,教育委員会の研修計<BR> 画の「達人コース」の講師を担当し,専門領域についての<BR> 理解を深めるために研修会を実施していた。アンケート結<BR> 果では好評を得たが,単発の研修でありその内容が理解さ<BR> れ現場に活かされているとは言い難かった。また,シリー<BR> ズ化した研修の機会も設けたが,広報活動が不十分であっ<BR> たこともあり参加人数が少なく,継続的な学習につなげる<BR> ことの難しさを感じた。そこで,今年度より認定看護師委<BR> 員会を中心に教育委員会とタイアップし,企画・運営を行<BR> うこととした。<BR> 〈役割の認知〉資格認定と同時にそれぞれの分野で活動を<BR> 行ってきたが,分野によっては所属に属しながらの活動が<BR> 中心であったため認知度が低かった。そこで,役割を認知<BR> してもらう活動として,新入職者オリエンテーションと全<BR> 職員対象の研修会で,各領域の認定看護師の役割について<BR> プレゼンテーションを実施した。<BR>
収録刊行物
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- 日本農村医学会学術総会抄録集
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日本農村医学会学術総会抄録集 58 (0), 37-37, 2009
一般社団法人 日本農村医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205519777408
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- NII論文ID
- 130006946206
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- ISSN
- 18801730
- 18801749
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可