神田川上流域における公園緑地施策の変遷に関する研究

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書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Changes in Park and Open Space Policies in the Upper Watershed of the Kanda River

抄録

東京における水と緑を活かした公園緑地・地域制施策のあり方を再考するため、神田川上流域を対象に、計画思想、法、政策、事業化の手法とプロセスについて精査し、以下の知見を得た。1)水源池、湧水地などの優れた自然環境を有する地域とそれに隣接する台地上の住宅適地においては、計画理念が存続し、施策が重層的に継承・更新され、水と緑のストックが維持されてきた。2)核となる自然資源の周辺に多様な地域制緑地を導入した地域では、今日なお、多様な民有緑地が、広範に維持、継承されている。3)市街地の拡大を防ぐ目的で導入された緑地地域は、1969年に全面的に廃止されたが、その後、緑地地域に残存する緑地を生かし、新たな施策が展開された 。これらは、今日、過密都市における貴重な緑地資源となっており、時代の要請にあわせた、新たな施策の展開が必要である。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 42 (0), 2-2, 2007

    公益社団法人 日本都市計画学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205521381888
  • NII論文ID
    130006946849
  • DOI
    10.11361/cpij1.42.0.2.0
  • ISSN
    1348284X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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