姿勢変化における咳嗽能力変化率に影響を与える因子の検討

DOI
  • 岩 祐生輝
    特定医療法人中央会 尼崎中央病院 リハビリテーション科
  • 小原 滉平
    社会医療法人寿楽会 大野記念病院 リハビリテーション部
  • 山科 吉弘
    藍野大学 医療保健学部

抄録

<p>【目的】 咳嗽能力は端座位から仰臥位になると低下することは知られている。しかし、咳嗽能力が低下する因子については十分に検討されていない。そこで、今回咳嗽能力と呼吸機能(呼吸筋力、肺活量)の姿勢変化(端座位から仰臥位)時の変化量を求め、それらの関係を調べた。【対象】対象者は健常成人男性19名とし、無作為に仰臥位、端座位の2姿勢で咳嗽能力(CPF)、呼吸筋力(最大呼気圧:PEmax、最大吸気圧:PImax)、肺活量(VC)を計測した。【結果】CPF変化率とVC変化率、PImax変化率との間に有意な相関を認めた(r=0.55、r=0.51)がPEmax変化率との間には有意な相関を認めなかった。【考察】端座位から仰臥位になった場合に呼気機能よりも吸気機能の低下が大きいものほど、よりCPFの低下が大きくなる可能性が示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205524659200
  • NII論文ID
    130005845925
  • DOI
    10.14911/biophilia.2016.0_18
  • ISSN
    18848699
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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