間質性肺炎、腎機能障害を呈したMPO‐ANCA陽性の二症例
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- Suzuki Chikako
- 市立釧路総合病院消化器科リウマチ科 札幌医科大学第一内科
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- Abe Takashi
- 市立釧路総合病院消化器科リウマチ科
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- Nasuno Masanao
- 市立釧路総合病院消化器科リウマチ科 札幌医科大学第一内科
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- Sitani Masahiro
- 市立釧路総合病院消化器科リウマチ科 札幌医科大学第一内科
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- Nishimura Susumu
- 市立釧路総合病院消化器科リウマチ科
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- Kimura Hirokazu
- 市立釧路総合病院消化器科リウマチ科
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- Takahashi Hiroki
- 札幌医科大学第一内科
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- Shinomura Yasuhisa
- 札幌医科大学第一内科
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- Imai Kozo
- 札幌医科大学
Description
症例1は67歳,女性.主訴はレイノー現象,倦怠感.1998年から当院呼吸器科で間質性肺炎,高血圧の加療中,腎機能障害のため2005年3月当科を初診した.手指硬化を認め,血圧176/68mmHg. Cr 3.5 mg/dl,ANF 80 倍(ho,sp),抗Scl 70抗体 119 U/ml,MPO-ANCA 640 EU,レニン活性正常.腎生検を施行し,全ての糸球体が全体ないし巣状に硬化しており,硬化性糸球体腎炎の所見が得られた.また間質の炎症細胞浸潤を中等度から高度認めた.腎生検施行前から開始していたPSL 40 mg を減量中であるが,腎機能障害が改善中である. 症例2は73歳,女性.主訴は食思不振,発熱.2001年から双極性障害のため当院精神科で加療中,食思不振のため2005年5月当科を初診した.入院後発熱が持続し,間質性肺炎を認めたが発熱の原因が不明であった.腎機能障害が徐々に出現しCr 3.4 mg/dlと増悪,MPO-ANCA 640 EUと陽性.PR3-ANCA・抗GBM抗体・ANFは陰性.腎生検を施行し,糸球体に壊死性血管炎の所見が得られた.透析,mPSLパルスおよびシクロホスファミドを併用しているが,腎機能障害が改善中である.
Journal
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- Nihon Rinsho Men'eki Gakkai Sokai Shorokushu
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Nihon Rinsho Men'eki Gakkai Sokai Shorokushu 33 (0), 124-124, 2005
The Japan Society for Clinical Immunology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205525186048
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- NII Article ID
- 130006949495
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- ISSN
- 18803296
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed