地球生命圏を対象としたナノ鉱物学的研究―直接観察と理論の融合を目指した取り組み―

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タイトル別名
  • Nanogeoscience for the Earth's Biosphere: How to Bridge Observational and Theoretical Approaches?

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抄録

地球上の生命は120℃を上限として表層から深海、地殻内に渡る広大な空間に分布し、物質循環のフロントはナノメートルスケールの鉱物から構成される。ナノ鉱物はバルクより表面特性が卓越し、核形成・結晶成長を理論的に扱うには過飽和度(ギブス生成自由エネルギーに基づく平衡定数と溶液中のイオン活動度積の比)に加えて、水との親和性の指標である表面エネルギーを考慮する。しかし表面エネルギーは測定が困難で既存データの信頼性が低く、目的の天然ナノ鉱物に適用できるか検証を要する。また天然系では溶液から直接沈殿する均質核形成と、固体表面を下地とした不均質核形成を介す場合が想定される。現在取り組んでいる地球生命圏を対象としたナノ鉱物学的手法と地球化学分析を組み合わせた研究、および核形成・結晶成長過程の解明と地球化学モデリングによる過飽和度の計算から天然ナノ鉱物の表面エネルギーの情報を取得する方法論を発表する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205545714048
  • NII論文ID
    10029454691
  • NII書誌ID
    AA12444619
  • DOI
    10.14824/jakoka.2011.0.236.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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