ナクライト火星隕石の鉱物学的特徴と冷却速度の関係から推測される起源岩体の層状構造についての再考察
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- 三河内 岳
- 東京大学大学院理学系研究科
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- Hoffmann Viktor
- チュービンゲン大地球科学 ミュンヘン大地球環境科学
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- 宮本 正道
- 東京大学大学院理学系研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Reconsideration on stratigraphy of the nakhlite igneous body as inferred from their mineralogy and cooling rates
説明
新しく見つかったナクライト火星隕石(3つのMIL09南極隕石とNWA5790)の鉱物学的研究を行った結果,3つのMIL09隕石はMIL03346とペアであり,またNWA5790はこれまで見つかっているナクライトの中で最もメソスタシスの量が多く,強い化学ゾーニングを示すことが分かった。これらの結果,これまでに提案されているナクライトの起源岩体モデル(オージャイトとカンラン石結晶が深部から浅部にかけて集積しており,下層ほど結晶が密にパッキングして,冷却速度が遅く,上層ほどメソスタシスが多く,化学ゾーニングの度合いが著しい)に,どの試料も当てはまることが明らかになった。NWA5790は,岩体の最も上層部から来たことが示唆されるが,カンラン石の化学ゾーニングを用いた冷却速度の計算では,NWA817,MILとほぼ同じ約0.5度/時間と言う値が得られた。
収録刊行物
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- 日本鉱物科学会年会講演要旨集
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日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 162-, 2012
一般社団法人日本鉱物科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205546931200
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- NII論文ID
- 130005468200
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可