珪化木中に含まれるシリカ鉱物の結晶性の変化

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タイトル別名
  • Change of crystalline of silica minerals in silicified wood

抄録

薄片観察と粉末X線解析から珪化木には、石英とOpal-CTが含まれることが分かった。珪化木中の鉱物分布は、外側に石英があり、内側ではOpal-CTが存在する。含まれる石英の各回折角における回折プロファイルの半値幅は変化せず、石英の結晶性は良い。一方、木の中心部に向かってOpal-CTの2θ≒ 20,22°における回折プロファイルの半値幅は大きくなり、Opal-CTの結晶性は悪くなっている。このことから、仙台産の珪化木は木の中心部に向かって、含まれるシリカ鉱物の結晶性は悪くなっているといえる。今回同一試料内でシリカ鉱物の結晶性の変化を追うことが出来た。産地が同じ試料でもシリカ鉱物の結晶性は変化することから、年代とともに結晶性が高くなると一概に言えない。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205547034112
  • NII論文ID
    130004601082
  • DOI
    10.14824/jakoka.2007.0.151.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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