ヴィガラノ隕石の難揮発性包有物中のCaAl2O4相

書誌事項

タイトル別名
  • CaAl2O4 phases in a refractory inclusion in the Vigarano chondrite

説明

ヴィガラノ(CV3)隕石中に見いだされたCa, Al, Feに富む特異な球形の包有物(CAFI)中のCaAl2O4相の電子顕微鏡観察を行った。CaAl2O4相はCAFIのコアの主要鉱物であり、粒径が400ミクロン以下程度の化学的に均質な粒子である。EBSDによるCaAl2O4相の解析では、CaAl2O4系の相平衡実験で報告されている高圧相phase II(空間群P21/c)の菊池パターンを示した。TEM観察では、EBSDの結果とは異なり、得られたSAEDパターンは低圧相であるphase I(P21/n)でのみ指数付けが可能であった。CaAl2O4相は、原始太陽系星雲中でダストが加熱溶融してできたCa-Al-Fe-rich メルトから、グロッサイト、ヘルシナイトと共にphase Iとして結晶化し、その後の衝撃変成によって、大半がphase IIに相転移したものと考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205547040128
  • NII論文ID
    130004601551
  • DOI
    10.14824/jakoka.2010.0.152.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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