有彩色文書の読みやすさに関する研究 その2

  • 大島 寛之
    関西大学大学院工学研究科環境工学第_II_研究室
  • 難波 一郎
    関西大学大学院工学研究科環境工学第_II_研究室
  • 原 直也
    関西大学大学院工学研究科環境工学第_II_研究室
  • 野口 太郎
    関西大学大学院工学研究科環境工学第_II_研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Study on readability of Chromatic Documents part 2
  • Data for a visual environment design of the chromatic letters on achromatic background
  • 無彩色背景における有彩色文書の視環境設計用資料

説明

既往研究の多くは無彩色視対象の明視性に着目しており、これまでに提案された明視性に基づく視環境設計法の多くは、有彩色視対象にはそのまま適用できない。しかしながら有彩色文書については、視対象の色彩が明視性評価に及ぼす影響が報告され、視対象の系統立てた色彩の組み合せと明視性との対応関係を定量的に把握した結果も報告されている。本報では、既報において把握された無彩色背景の有彩色文書の色彩と明視性との対応関係に見られる傾向を回帰したデータに基づいて算定した、有彩色文書と明視性において等価な無彩色視対象の輝度対比(等価輝度対比)を彩色文字の色彩(明度、色相角、彩度)と関連付けて示す。暗室内の液晶モニタを観察するという極端な視環境における限られた被験者に基づいた資料ではあるが、本資料を用いて彩色文字の色彩条件から導出した等価輝度対比を既存の無彩色文書の読みやすさに基づく視環境設計法の明視要素である輝度対比として用いることで有彩色文書に対する視環境設計が可能となる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205547544832
  • NII論文ID
    130006953115
  • DOI
    10.11515/ieijac.36.0.121.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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